2026年の関東地方の梅雨入りは、6/7からになりました。
「梅雨」という名前は、「梅の実が熟する時期に降る雨」という意味で付けられています。
梅については、過去のコラムで解説していますので、よろしければご参照ください。
コラム「うめ / 烏梅(ウバイ)」
ここのところ、気温の上下や気候の変動で身体が参ってしまっている方も多いかと思います。
それもそのはず、特に日本においては単純な気温の高さだけではなく、湿度が高く不快な気候が続くためです。
というのも、日本は島国で海に囲まれています。
そのため、太平洋高気圧によって温かい空気とともに海の湿った空気も運ばれてきてしまうからです。
また、日本は山が多いため、山間部では特に湿度が溜まりやすい環境とされています。
ただでさえ、日本は湿度が高めであるのに、梅雨で雨がたくさん降ることでより一層湿度が高くなってしまいます。
この日本の梅雨の特性である、「湿度の高さ・気温の高さ」を意識した対策が、日々の生活を快適に過ごすために大切となります。
コラム「梅雨の季節の養生法」
梅雨の季節は湿邪(シツジャ)に注意
この季節の対策としては、とりわけ梅雨の季節の最大の特徴である「湿度の高さ」をいかにコントロールするかが大切になります。
東洋医学の五行学説では、梅雨の季節は「長夏(チョウカ)」といい、内臓である五臓は「脾(ヒ)」が該当します。
脾は現代で言うところ、胃腸を総括した部位と考えられており、梅雨の季節では脾を傷めやすいので注意が必要だといわれています。
また、梅雨の季節の天敵である湿気のことを「湿邪(シツジャ)」(「水毒」ともいう)と言います。
具体的には、湿邪によって以下のような症状が生じます。
・めまい
・耳鳴り
・食欲不振
・胃もたれ
・体の倦怠感、重だるさ
・メンタル不調
・咳や喘息
・関節痛 など
このように湿邪は身体にさまざまな影響を及ぼしますが、湿邪をもう少し詳しく分けると、外湿(ガイシツ)と内湿(ナイシツ)とに分けられます。
・外からの湿気の影響によるもの
・湿度の高い場所に長時間いる
・天候が悪い状況 など
内湿
・身体の中で生じる湿邪
・とりわけ、胃腸の働きの低下によって生じる
・冷飲食や生もの過食
・脂っこい食事
・お酒
・甘いもの など
(*自然現象をコントロールすることはできません)
梅雨の季節は「脾」を労わる
東洋医学には「脾は湿を悪(イ)む」という言葉があり、脾は湿気の影響によって本来の機能を発揮できなくなります。
ここでいう、湿というのは「ベタベタした水分」のことです。
食べ物の中にも湿を生み出しやすいものがあり、代表的なものとして、「脂っこいもの」「お酒」「甘い物」などが該当します。
みなさんも経験したことが一度はあるかと思いますが、脂っこいものの食べ過ぎで胃もたれした、お酒の飲み過ぎで吐き気や下痢をした、などあるかと思います。
砂糖の入ったお菓子も触るとベタベタしますよね。
こういった食事を過度にすると、胃に入って消化するにもベタベタしているため、消化が困難になり脾に負担をかけます。
これは、東洋医学的に言えば、過剰な湿(内湿)が脾に蓄積したと考えます。
また、この季節に注意したいのは気温も高くなっているため、冷たいものを多飲多食してしまうことです。
同じ水でも、温度が低いものでは直接的に胃を冷やしてしまいます。
良かれと思って、冷たい水を多飲してしまえば、当然胃が冷えてしまい、本来の機能が低下してしまいます。
そのため、せっかくたくさん飲んだ水も適切に処理されずに、胃腸に停滞することで「内湿」に変わってしまいます。
同様に身体に良いと思われる生野菜、刺身などの冷たい食事も胃腸を冷やしてしまい「内湿」へと変化しやすいです。
この辺りが、食事として注意してほしいことです。
反対に、積極的に食材として取り入れて水はけをよくする食材もあります。
・とうもろこし
・スイカ
・きゅうり
・トマト
・なす
・バナナ など
体内に蓄積した老廃物を取り除く食材
・黒豆
・小豆
・しょうが
・たけのこ
・冬瓜
・大根
・もやし
・しじみ
・アサリ など
これらの食材は積極的に活用して、身体に余分な水をためこまないようにする必要があります。
梅雨の季節は「脾」を傷めやすく、その結果身体全体のバランスが崩れてしまいます。
逆に言えば、直接脾に関わる食事を気にかけることで、全体の不調を改善することができます。
まとめ
・梅雨の季節は脾(胃腸)と関わりが大きい
・内湿は脾の機能低下で生じる
・内湿をためやすい「脂もの」「お酒」「甘い物」は控えめに
・胃腸を冷やす環境や飲食にも注意
・水はけをよくする食材を有効活用する










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