
症例1 良性発作性頭位めまい症に桂枝加竜骨牡蠣湯
はじめに 「歳をとると、体が思うように動かなくなって、嫌になってしまう」 普段、患者様と接していると、よく耳にする言葉です。 食生活が豊かになり、医学も発達したとはいえ、以前より老化を遅らせることができるようになりましたが、完全に食い止めることはできません。 歳を重ねると、なんかしら身体に影響が出てくるのは...
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はじめに 「歳をとると、体が思うように動かなくなって、嫌になってしまう」 普段、患者様と接していると、よく耳にする言葉です。 食生活が豊かになり、医学も発達したとはいえ、以前より老化を遅らせることができるようになりましたが、完全に食い止めることはできません。 歳を重ねると、なんかしら身体に影響が出てくるのは...
病態の把握。 きちんと見極めることができれば、慢性的な病気でも漢方薬で素早く改善へと導くことができる。 今回は病態把握を誤ってしまい、治療に時間をかけすぎてしまった症例となる。 症例 10歳 女性 アトピー性皮膚炎 小さい時からアレルギー持ちで、アトピーに苦しんでいた。 ステロイド剤を使いながら、なんとか状...
漢方では定番とされている症例になるが、あえて取り上げてみた。 いまいちど基本に立ち返り、処方や病態を深掘りしてみようと思う。 症例 40代 女性 喉のつまり ここ最近、日中に喉がつまったような違和感が生じ始める。 のどに痰が絡んでいるわけでもなく、咳払いをしても解消れない。 咽喉に病気があるわけでもなく、特...
風邪の治療は短期決戦。 初期の段階で治療を失すると、体内に邪が進行してしまい、治療に時間を要してしまう。 そのため、風邪の初期の治療は「病態」と「体質」を慎重に見極めて、適切な処置を行わなければならない。 今回は小児の患者の治療について、考察してみる。 *コロナ禍以前の症例になります 症例 6歳 男子 発熱...
前回は私の力不足で、治療がうまくいかなかった症例をご紹介しました。 症例28 全身状態と患部の状態のどちらを優先すべきか 今回も、皮膚疾患に関する治療の紹介です。 処方の選別に苦慮したが、なんとか著効を得ることができました。 症例 90代 男性 夜中の皮膚の痒み 5〜6年前から、お風呂に入ってから夜...
漢方薬には内服薬と外用薬がある。 外用薬は種類が少なく、匂いや色が強烈なので、当店では採用していない。 内服薬にはエキス顆粒剤(細粒剤)や錠剤、丸剤、ドリンク剤、そして煎じ薬(お茶のように煮出して服用)などがある。 患者様の体調や効かせ方、要望などを考慮して、どの剤型を用いるかを決める(エキス剤を使われてい...
婦人科疾患として有名な処方に加味逍遥散や逍遥散がある。 生理前の情緒不安定・イライラなどを緩和し、生理不順や更年期障害のホットフラッシュの改善が期待できる処方だ。 生理前のイライラの改善に加味逍遥散や逍遥散を使ってみるものの、効果が得られないこともある。 今回は加味逍遥散では効果が得られず、抑肝散を使うこと...
妊娠中はホルモンバランスが変動して、さまざまな症状が出やすい。 一方、安全に使用できる薬が少なく、辛い症状をやり過ごさざる終えないこともある。 そのため、比較的身体に優しいとされる漢方薬を求めて、来店される方がいらっしゃいます。 先日、妊娠中の風邪の治療について相談を受けたので、事例をもとに妊娠中の風邪治療...
今までの症例は、うまくいったものだけをピックアップして紹介してきました。 ですが、すべての治療が満足いく結果になっているわけではありません。 (治せなかった方々、申し訳ありません) 残念ながら私の力では完全に治すことができず、悔いの残る結果となった症例も多々あります。 今回はあと一歩及ばなかった症例を紹介し...
母乳が出なくて困ることもあれば、今回お伝えする症例のように母乳が出過ぎて困る場合もあります。出産という大イベントを終えたら、休むことなく子育てが始まります。身体への負担が大きくなってしまうと、せっかくのお子様との触れ合いで生まれる喜びや慈しみの感情が薄れてしまいます。負のスパイラルに入ってしまわないためには...