適切な処方を選定するために、当薬局では可能な限り対面でのご相談をお勧めしております。

漢方相談の必要性

漢方相談はご自身に合った漢方薬が見つけるために、とても大切です。なぜなら、お薬を決める際に「〜という病気には、〇〇という漢方薬を使えばいい」と単純に決まるわけではなく、後述する四診に基づいて処方を選定するからです。漢方では症状についてお話を伺ったり、患部の状態を観察するだけではなく、一見関係ないように思えるお身体全体の状態についても確認する必要があります。

つまり、「お悩みの症状×ご自身の体質」、この組み合わせを考慮することで、初めて漢方薬を決めることができるのです。。

そのため、同じような症状の治療でも同じ処方になるとは限らず、別の処方になることもあるのです。

漢方相談では何をするのか

漢方相談では、四診(ししん)を用いてお身体の状態を把握します。四診には望診(ぼうしん)問診(もんしん)・聞診(ぶんしん)・切診(せっしん)の4つがあります。

望診:目で見て得られる情報(皮膚の状態・表情・舌の状態など)をもとに診断すること
問診:患者様との対話を通して、得られた情報をもとに診断すること
聞診:耳からの情報(お声の状態・咳の状態)と鼻からの情報(体臭・便臭など)から得られた情報をもとに診断
切診:手で触れた情報(脈・むくみの状態など)をもとに診断

漢方家はこれらの診察を総合して、お身体の状態を把握します。それにより、適切な漢方処方をご提案することができます。

ご相談の流れ

実際のご相談に至る手順についてご紹介します。

1 事前にご予約をお願いします

当薬局ではお一人ずつ丁寧にカウンセリングをするため、ご来店前にご予約をお願い致します。
*初回は1時間〜1時間半ほどお時間がかかります。お時間に余裕をもってご予約をお願いします。

web予約
友だち追加
電話をかける

2 来局当日

お薬手帳とお薬

服用しているお薬などございましたら、飲み合わせを確認します。お薬手帳や服用のわかるものをお持ちください。
お身体の状態を確認するために、舌の状態を確認させていただきます。そのため、色のついた食べ物(コーヒー、カレーなど)は出来るだけ、控えてください。また、皮膚症状のご相談やむくみなどの症状の場合、患部をご確認させていただくことがありますので、患部を見せやすい服装でご来局くださいますよう、ご協力よろしくお願いします。

3 初回の漢方相談

漢方相談

お困りの症状について、お話しください。もし途中で何を話してよいかわからなくなっても、こちらからご質問させていただきますので、ご安心ください。お話を伺った後は、お困りの症状だけでなく、全身状態(体質)もお伺いさせていただきます。

漢方相談の詳しい内容は、漢方の診断方法「四診」と「処方の決め方」を参照ください。

4 お身体の状態・漢方薬のご説明

お伺いした情報をもとに、ご自身のお身体がどのような状況なのかを可能な限りわかりやすくご説明します。

当薬局で「エキス剤(粉薬)・煎じ薬」の漢方薬を取り扱っております。それぞれの特徴についてご説明の上、どちらを用いるかを決めていきます。
*より効果を実感していただくために、煎じ薬をオススメしておりますがご相談の上決めていきます。
*煎じ薬については「煎じ薬とは」をご参照ください。

以上ご説明した上、ご納得いただけましたら漢方薬を調合します。当薬局ではご相談料は無料となっております。一度じっくり考えてから治療をしたい場合は、ご遠慮なさらずにおっしゃってくださいませ。

5 漢方薬の選別と調合

煎じ薬の調剤

症状と体質に合わせて漢方薬を調合致します。煎じ薬に用いる生薬は、日本産・中国産・ベトナム産と、産地ごとに品質の安定したものを用いて調合しております。初回は7日程の処方で様子を見ます(副作用が出ないか、味や香り等などで服用が継続できるかを確認するためです)
*お薬調合には15〜20分程要します。

6 お薬の説明

漢方処方の説明

お出しする漢方薬・生薬について、ご説明します。処方する漢方薬の効能効果だけでなく、副作用、効果的な飲み方、他のお薬との飲み合わせ、場合によっては養生についてもお伝えします。

7 アフターフォロー

最後にお会計及びご希望により次回予約をお取りして、終了となります。当日、聞きそびれてしまった事や疑問点・不安なことがありましたら、お気軽にお電話・LINE・メール等でご連絡ください。次回来店時は患者様と状態を確認しながら、お薬を調整させていただきます。

8 2回目以降のご相談

2回目以降は、前回からの服用後の体調の変化、1回目では気づかなかったお身体の状態について、確認していきます。
*所要時間はお薬の調合時間を含めて30〜40分程になります。
*ご来局が難しい場合は、お電話やLINE、zoom相談でも対応可能です。

漢方薬の料金

漢方薬はいくつかの生薬と呼ばれる植物、動物、鉱物を組み合わせて構成されています。漢方薬局 Basic Spaceでは、お一人お一人に適した漢方薬を調合いたします。

漢方薬1日分650円(税込)
*煎じ薬、粉薬ともに同じ料金になります。
*相談無料(漢方薬代以外の費用はかかりません)

よくあるご質問

Q 何日分から処方していただけますか?

原則、初回は副作用や継続ができるかを確認するために、1〜2週間分でお作りします。問題なく服用できれば、2回目以降は2週間〜1ヶ月分でお送りします。

Q 保険は適用されますか?

申し訳ありませんが、当薬局は保険適応外となります。

Q お支払いは現金のみですか?

当薬局では現金以外にも各種クレジットカード、PayPay、LINEpay、交通系ICカードでのお支払いもご利用いただけます。

Q 来店される方の男女比、年齢層は?

男女比はおおよそ3:7くらいで、女性の方が多いです。年齢層は20〜40代女性が一番多いですが、3〜100歳までどの年代の方にもご利用いただいております。

Q どのような症状をみてもらえますか?

漢方では病名ではなく、お困りの症状と個々人の体質から処方を決定します。ですので、基本的にはどのような病気にも対応可能です。当薬局で多い相談内容としましては、婦人病(生理不順・不妊症・更年期障害など)、胃腸障害(過敏性腸症候群・逆流性食道炎・下痢・便秘、食欲不振など)、気象病(頭痛・めまい・倦怠感など)、皮膚病(アトピー・蕁麻疹・湿疹など)、耳鼻科(副鼻腔炎・鼻炎・後鼻漏など)になります。

Q 病院のお薬との併用は可能でしょうか?

飲み合わせによっては、不都合な場合もあります。ですので、お薬手帳等ご用意いただき、飲み合わせの確認をさせていただきます。

Q 来店時に必要な持ち物はありますか?

特に必要な物はありません。ただ、病院でお薬を服用されている方は飲み合わせを確認するため、お薬手帳をご持参ください。また、当日伝えたいことがうまく伝えられない方は、メモをご持参いただけると参考になります。

Q 来店時の注意点はありますか?

①色の濃い食事は控えていただく
ご来店された際には、舌の確認をします(例えば皮膚の病気の場合は皮膚を拝見いたします)。漢方では、舌の状態(主に、舌の色や舌の表面についた苔の状態)も処方を特定する際に参考になります。そのため、来店当日はコーヒー、紅茶、飴などのように色のついたものを摂ったり、舌のブラッシングを行うことで、本来の舌の色や苔の状態が変化してしまい、的確な処方の選定ができなくなる場合もございます。可能な限り、飲食や舌の掃除を控えて頂けると幸いです。
②服装について
服装は自由で構いません。ですが、皮膚病であったりむくみの症状など見た目を確認す場合、患部を見せていただけるような服装だと助かります。もし、難しそうであれば、写真にとってご持参いただけると参考になります。

Q 妊娠中でも漢方薬は飲めますか?

一部制限のある漢方薬もありますが、妊娠中でも服用できる漢方薬はあります。お気軽にご相談ください。

Q 子供でも服用できますか?

原則生後3ヶ月から服用が可能です。

Q 色々な漢方を試してきたけど、効果がなかったのですが・・・

漢方薬が効かなかった理由は3点あると考えられます。「そもそも漢方薬では改善が難しい状態」・「漢方薬が合っていなかった」・「漢方薬の服用量が足りない」になります。ですので、以前に漢方薬を服用して効果が実感できなかった場合でも、まだ改善の可能性はあります。漢方の見立ては人によって差が出てきますので、他の処方に変更すると、驚くほど改善する場合もあります。また、同じ処方であっても別のメーカーに変えたり、漢方薬本来の効果が期待できる煎じ薬に変えることで、改善が見られる場合もあります。過去に漢方薬を使って効果が実感できなかった方も、ぜひ一度ご相談ください。

Q 小さい子供や赤ちゃんも連れて行っても良いですか?

もちろん、ご一緒で大丈夫です。当薬局は基本的に予約制となっており、他の患者様となるべく重ならないようにしているので、ご安心ください。

ご予約はこちらから

漢方薬局 Basic Spaceでは、対話を通じて病態や処方を決定します。そのため、可能な限りご来店いただけるようお願いしております。ですが、遠方であったり忙しいなどの理由から、来店が難しい方もいらっしゃいます。そのような方には、ご自宅でもカウンセリングが受けられるオンライン漢方相談も実施しております。今まで漢方薬を使ってみたかったけど、試せなかった方はぜひご活用くださいませ。

web予約