相談者:30代後半 女性
相談内容:花粉症状を改善してほしい
昔から花粉症もちで下が、今年は例年になく症状が強くアレグラを服用しても改善しません。
そこで、3月下旬に漢方薬を求めて来局されました。
症状は鼻づまり、後鼻漏(のどに鼻水が落ちてくる)、鼻水(サラサラ→ドロドロに変わる)、目の痒みなど多岐にわたります。
とりわけ鼻づまりがひどくて夜も十分に眠れなくて、日中の活動に支障をきたしているのが困っています。
処方選択
花粉症に対しては、漢方薬も即効性がありすぐに効果が判定できるのがいいところです。
来局されたのが3月下旬ということもあり、花粉症が長引き初期のサラサラ鼻水の状態からドロドロ状の鼻水へと変化しています。
これは、炎症が強くなっていることを示します。
寒熱でいえば、やや熱化した状態になっています。
初期のサラサラ鼻水であれば、小青竜湯(ショウセイリュウトウ)のような温める処方で対応できますが、時間が経過して炎症が強くなったので、熱を冷ます作用の処方にしないと対処は難しいと思われます。
加えて、鼻づまりがメインとなると、自ずと処方が決まってきます。
処方:葛根湯加辛夷川芎(カッコントウカシンイセンキュウ)
この処方は葛根湯に辛夷(シンイ)と川芎(センキュウ)を加えた処方です。
1週間分をお渡しすると、鼻づまり・鼻水が激減し、後鼻漏も減少しました。
例年、花粉症は4月末くらいまで続くとのことでしたので、3週間ほどお渡しして今年の花粉症を乗り切ることができました。
考察
花粉症の治療は、外邪(外からやってくるウイルス・細菌・花粉など)に対して、どのように対処するかが大切です。
葛根湯加辛夷川芎の葛根湯が外邪と戦うことで、症状を緩和します。
そこに辛夷と川芎が加わることで、鼻の血流を促し、炎症を抑えることで、鼻づまりを解消します。
後鼻漏は鼻周囲の炎症があるために生じていたものと考えられ、鼻づまりの解消とともに緩和していったものと思われます。
関連コラム
「花粉症・鼻炎の漢方薬治療」について
コラム「葛根湯加川芎辛夷 について」











コメント