漢方について

漢方薬の味は変わる

先日、患者様からこんな一言。

「今まで漢方薬は美味しく飲めていたのですが、

 最近、たまに漢方薬を飲みたくないなと

 思うようになってきました。」

同じ漢方薬を出しているのに、

味が変わってくるというのはおかしな話ですよね。

一瞬、間違えて調剤してしまったのかなと

ドキッとしてしまいますが、

そうではないです。

漢方でいうところの「体質改善」というのが起きた

ということです。

「体質改善」なんて言われますが、怪しいですよね。

実際に体質なんて変わるのかいなと半信半疑ですが、

冒頭で述べた患者様の話を伺うと、

「あー、この漢方薬はもう役目を果たしたのだな」

と実感します。

先日の記事でも、「漢方薬の香りや味について」にて、

漢方薬の味や香りは大事だということを述べましたが、

体調が変われば、当然味覚も変わってきます。

どこか神秘的で理論的ではないのですが、

漢方は人を診る医学であるので、

どうしても最後は「感覚」というのも

非常に大事にしています。

*もちろん前提として理論的に病態を把握します

漢方薬は治療者と患者様という構図ではなく、

両者の共同作業でもあるので、

ご自身のお体と向き合っていただき

その声を聞かせていただけると幸いです。

今井 啓太

今井 啓太

薬剤師。1984年生まれ。名古屋市立大学、大学院を出た後、大手医薬品卸会社に入社。営業所の管理薬剤師として、西洋医学を中心に知識を深める。その後、調剤薬局勤務を経て、漢方薬局 博済に勤務。福島毅先生より、中医学理論及び漢方の臨床について学ぶ。その後、漢方コラージュの戸田一成先生より漢方経方理論を学び、実践への礎を築く。2016年、三鷹にて漢方薬局 Basic Spaceを開局。

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