先日、患者様からこんな一言。
「今まで漢方薬は美味しく飲めていたのですが、
最近、たまに漢方薬を飲みたくないなと
思うようになってきました。」
同じ漢方薬を出しているのに、
味が変わってくるというのはおかしな話ですよね。
一瞬、間違えて調剤してしまったのかなと
ドキッとしてしまいますが、
そうではないです。
漢方でいうところの「体質改善」というのが起きた
ということです。
「体質改善」なんて言われますが、怪しいですよね。
実際に体質なんて変わるのかいなと半信半疑ですが、
冒頭で述べた患者様の話を伺うと、
「あー、この漢方薬はもう役目を果たしたのだな」
と実感します。
先日の記事でも、「漢方薬の香りや味について」にて、
漢方薬の味や香りは大事だということを述べましたが、
体調が変われば、当然味覚も変わってきます。
どこか神秘的で理論的ではないのですが、
漢方は人を診る医学であるので、
どうしても最後は「感覚」というのも
非常に大事にしています。
*もちろん前提として理論的に病態を把握します
漢方薬は治療者と患者様という構図ではなく、
両者の共同作業でもあるので、
その声を聞かせていただけると幸いです。
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