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症例83 ニキビと顔の赤みに漢方薬が奏功した症例

相談者:20代前半 男性
相談内容:顔の赤みとニキビを改善して欲しい

高校2年生くらいから顔の赤みとニキビが気になり始めました。
どちらもおでこと鼻上、頬に出ますが、熱感は特に感じません。

ニキビの痛みや痒みはあまり出ませんが、化膿しやすく、肌はベタつきやすいです。

身体に冷えはなく、暑がりで汗をかきやすいです。
ですので、靴下も嫌いで外出する時以外は基本的には裸足でいることを好みます。

「ニキビ・吹き出物の漢方薬治療」について詳しくはこちらをご覧ください。


体格はしっかりしていて、赤み主体のニキビと紅斑であることから、このニキビは熱証であると判断できます。
熱証は炎症が強く、身体の中で熱が過剰になっている状態のことです。

このような場合は、炎症を抑えるべく熱を冷ます清熱作用のある漢方薬を使っていきます。
また、化膿しやすいことから膿を抑える解毒作用のある漢方薬であることも必要になります。

まずはじめに、これら清熱作用と解毒作用をあわせもつ漢方薬をお出ししました。

処方1)黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)

黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)を1週間分使いましたが、赤みが少し減ったくらいであまり変化はありません。
もう1週間使っても変化がないため、再考することにしました。

黄連解毒湯は強力な清熱解毒剤です。
しかし、この患者さんに効果が現れないのは黄連解毒湯の清熱作用が「強力すぎた」からだと考えられます。

顔に赤みはあるものの熱感はなく、ニキビによる痛みもないということはそこまで勢いのある熱証ではないと考えられます。

何事も適切なあんばいというものがあり、熱証度合いがそこまで強くないものに強力な清熱薬を使ってもかえって体を冷やししてしまい、効果がないばかりか、体に負担になってしまうおそれもあります。

そこで、清熱作用を抑えた処方に切り替えました。

処方2)十味敗毒湯+α

十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)も解毒作用にすぐれた漢方薬ですが、清熱作用は弱くなっています。
そのため、十味敗毒湯だけではものたりないので、少しだけ清熱作用のある漢方薬を合わせて使いました。

この漢方薬を1週間服用したところ、顔のベタつきが軽減され、ニキビも減ってきました。
また、新しい白ニキビも出てこなくなりました。

このまま継続して服用して欲しかったのですが、転勤により来られなくなってしまいました。
経過がわからなくなってしまったのが残念ですが、患者さんは喜んでくれたのでよかったです。

今井 啓太

薬剤師。1984年生まれ。名古屋市立大学、大学院を出た後、大手医薬品卸会社に入社。営業所の管理薬剤師として、西洋医学を中心に知識を深める。その後、調剤薬局勤務を経て、漢方薬局 博済に勤務。福島毅先生より、中医学理論及び漢方の臨床について学ぶ。その後、漢方コラージュの戸田一成先生より漢方経方理論を学び、実践への礎を築く。2016年、三鷹にて漢方薬局 Basic Spaceを開局。

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