web予約
LINE予約
電話

症例紹介

症例82 猫アレルギーによる蕁麻疹に漢方薬が奏功した症例

漢方薬は長く飲まないと改善しないとか、体質を改善させるものというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、それは漢方薬のすべてを表しているわけではありません。

適切な漢方薬を服用すれば一服で効果が現れたり、長年患っていた病気も数日で改善することもあります。
また、体質を改善させる使い方だけでなく、つらい症状を即座に取り除く対症療法的な使い方もあります。

今回は体質改善ではなく、対症療法的な使い方で症状を改善することができた症例についてご紹介します。

「蕁麻疹の漢方薬治療」について、詳しくはこちらをご覧ください。

症例

相談者:40代 男性
相談内容:猫による蕁麻疹を改善して欲しい

先日、ロシアンブルーの猫を飼い始めました。
もともと、猫アレルギーはあったのですが、飼い始めたら案の定、腕や首に赤くて痒みの伴う発疹が出るようになりました。

それ以外に変わったことはなかったので、猫による影響かと思います。

痒くてなんともならないので、漢方薬で改善できればと思います。

処方選択

さて、猫アレルギーによる蕁麻疹を抑えて欲しいとのことでしたが、そもそも猫が家にいるのですから、常にアレルギーにさらされている状態です。

その状態で猫アレルギーを完全に克服するにはちょっと大変そうです。

ですので、まずは患者様のつらい症状、今回の場合は蕁麻疹による痒みを抑えることに焦点を当てました。

患部の皮膚の状態は赤みが強く、ぼっこりと虫刺されのように腫れる膨疹のようなものが身体中に出ていました。

赤みが強く腫れていることから、炎症が強くそれに伴う浮腫が生じており、東洋医学的には「湿熱(シツネツ)」の状態です。

そこで炎症を鎮め、患部の浮腫を乾かす処方をお渡ししました。

処方)黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)

2週間分お渡ししたところ、服用してすぐに症状はかなり改善して蕁麻疹もあまり起きなくなりました。

対症療法であることをお伝えしたものの、漢方薬を持っておきたいとのことで、もう2週間お渡ししました。

まとめ

この症例は開業当初(今から7-8年前)のものでしたが、根本的な体質改善となるとまた違ったアプローチもあったのかなと思います。

アレルギーを起こしやすいということは、東洋医学的なものさしでのバランス不調にあることが原因として考えられます。

ここを是正することができれば、アレルギー症状も緩和できるかもしれません。

アレルギーの体質改善についてはまだまだ検討の余地がありますので、引き続き勉強していきたいと思います。

今井 啓太

薬剤師。1984年生まれ。名古屋市立大学、大学院を出た後、大手医薬品卸会社に入社。営業所の管理薬剤師として、西洋医学を中心に知識を深める。その後、調剤薬局勤務を経て、漢方薬局 博済に勤務。福島毅先生より、中医学理論及び漢方の臨床について学ぶ。その後、漢方コラージュの戸田一成先生より漢方経方理論を学び、実践への礎を築く。2016年、三鷹にて漢方薬局 Basic Spaceを開局。

関連記事一覧

コメント

この記事へのコメントはありません。

最近の記事
  1. 言葉の力

  2. 症例82 猫アレルギーによる蕁麻疹に漢方薬が奏功した症例

  3. 授乳中に漢方薬を服用しても大丈夫?

おすすめ記事
目次