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症例紹介

症例38 産後のメンタル不調の漢方薬治療

産後は出産による体力低下、赤ちゃんが生まれたことによる環境変化により、体調を崩される方が多いです。
特に現代では、両親と離れて暮らしていたり、近所に頼れる方がおらず、出産直後から育児を一手に引き受けなければならない状況の方が多いので、余計に体調を崩しやすくなってしまいます。
今回は産後の体調不良の中でも相談の多い、産後のメンタル不調についての症例をご紹介します。

相談内容

30代半ば 女性
相談内容:産後のイライラ

4ヶ月前に2人目となる子供を出産してから、無性にイライラするようになった。
同様のイライラは1人目を出産した後も起きたが、今回は以前より強いイライラで困るので、漢方相談にいらっしゃった。
ちょっとしたことでイライラして、長女や夫に当たってしまうこともあるようだ。
ストレスのせいか、週に1度は暴食をしてしまう。
睡眠は細切れで、疲れも蓄積している。

処方選択

産後は体力・気力の低下、漢方的には「気・血」の消耗が生じます。身体的な不足が生じれば、精神的な負担も大きくなります。気血が回復しないうちに、ストレスのかかる状況やゆっくり休めない状況が続けば、当然ながらメンタルにも影響が出てきてしまいます。
そのため、気血を回復させながら、気持ちの安定をしてくれる漢方薬をご提案しました。

処方:加味逍遥散(カミショウヨウサン)

この処方は、産後に失われた血を補いながら、気持ちを整えてくれる作用があります。
服用してわずか1週間程で、イライラすることがなくなり、暴食も止まりました。
現在も継続して服用中ですが、症状が安定したら徐々に減薬していく予定です。

まとめ

出産は喜びが大きい反面、心身ともに不調が生じ易いです。
今回のケースでは、漢方薬の服用ですぐに効果が現れましたが、もっと大きなストレスや身体の不調がある場合は、改善までに時間がかかるでしょう。
産後の不調でお困りの際は、ぜひお近くの漢方薬局にご相談ください。

今井 啓太

今井 啓太

薬剤師。1984年生まれ。名古屋市立大学、大学院を出た後、大手医薬品卸会社に入社。営業所の管理薬剤師として、西洋医学を中心に知識を深める。その後、調剤薬局勤務を経て、漢方薬局 博済に勤務。福島毅先生より、中医学理論及び漢方の臨床について学ぶ。その後、漢方コラージュの戸田一成先生より漢方経方理論を学び、実践への礎を築く。2016年、三鷹にて漢方薬局 Basic Spaceを開局。

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