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症例紹介

症例64 寒暖差アレルギーに葛根湯加辛夷川芎

20代半ば男性
相談内容:寒暖差アレルギーによる鼻水・鼻づまり

年始頃からやや粘っこい白色の鼻水が出るようになりました。(来局時は1月中旬)
日中は比較的安定していますが、夜になると鼻がつまり、寝ている時は口呼吸となってしまいます。
そのせいで、朝起きるとのどがカラカラで痛みが出ます。

病院では抗アレルギー薬を服用していますが、鼻水は多少良くなる程度で鼻づまりは改善しません。

処方選択

花粉症を含めアレルギー性鼻炎は服用してからすぐに効果が確認できるので、適切な処方を選択して改善へと導く必要があります。

今回はメインが鼻づまりです。
季節は冬の寒い頃であるため、風寒邪の侵襲により発症したものと思われます。
また、やや鼻水が粘稠しているとはいえ色は白く、熱証までは発展していない状況です。

鼻づまりは鼻粘膜が炎症することで腫れてしまうことで、通りが悪くなってしまったことが原因です。
鼻粘膜の炎症を改善する「甘草麻黄湯」をベースに処方を組み立てました。

処方:葛根湯加辛夷川芎+α

葛根湯加辛夷川芎だけでは少し弱いと感じたので、他に別のものも合わせてお渡ししました。
服用してすぐに鼻づまりは改善して、睡眠の質が良くなりました。
10日ほど服用したとことで症状は安定したので、服用を終えました。

まとめ

抗アレルギー薬でアレルギー症状が改善する方もいますが、そうではない場合は漢方薬も大いに役立ちます。
即効性があるので、お困りの場合はぜひ漢方薬もお試しください。

今井 啓太

薬剤師。1984年生まれ。名古屋市立大学、大学院を出た後、大手医薬品卸会社に入社。営業所の管理薬剤師として、西洋医学を中心に知識を深める。その後、調剤薬局勤務を経て、漢方薬局 博済に勤務。福島毅先生より、中医学理論及び漢方の臨床について学ぶ。その後、漢方コラージュの戸田一成先生より漢方経方理論を学び、実践への礎を築く。2016年、三鷹にて漢方薬局 Basic Spaceを開局。

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