web予約
LINE予約
電話

治療について

漢方とは人を診る医学である

ありのままに人を診ること。

これほど難しい事はありません。

漢方を通して患者さんを診ていると、

どうしても病気にばかり目が向いてしまいます。

同様に患者さんをきちんと治せていない時も

病気に目を向いている時です。

おかしな話に聞こえるかも知れませんが、

経験として実感します。

病気に目を向ける事は大切なのですが、

漢方の根本的な考えは「人を診る」ことにあります。

かといって、よくあるような

タイプ別診断で明確に人を分類することもできません。

全てグラデーションになっており、

その微妙な濃淡を見極めることが大切です。

これはいくら経験を積んでも、

なかなかたどり着ける境地にはないかも知れませんが、

常に意識しておかなければならないような気がします。

焦って結果を追い求めようとすると、

人を診れなくなってしまう。

いつだってシンプルで、

この人は何が足りていなくて、

何が余分にあるのか、

自戒を込めて記しました。

今井 啓太

今井 啓太

薬剤師。1984年生まれ。名古屋市立大学、大学院を出た後、大手医薬品卸会社に入社。営業所の管理薬剤師として、西洋医学を中心に知識を深める。その後、調剤薬局勤務を経て、漢方薬局 博済に勤務。福島毅先生より、中医学理論及び漢方の臨床について学ぶ。その後、漢方コラージュの戸田一成先生より漢方経方理論を学び、実践への礎を築く。2016年、三鷹にて漢方薬局 Basic Spaceを開局。

関連記事一覧

コメント

この記事へのコメントはありません。

最近の記事

  1. 症例45 春先のめまいに釣藤散

  2. 症例44 頭重感と首の痛みに柴胡疎肝湯

  3. 不妊症の漢方薬治療に基礎体温は大切です

おすすめ記事