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治療について

漢方薬だけでは病気は治らない?

漢方薬は薬である。

そのため、病気を治すことを目的として、

私たち漢方家は使用しています。

病気が治ったり、体調がよくなれば、

それは薬が効いたと思ってしまいがちです。

間違ってはいないのですが、

そもそもなぜ病気になってしまったのか。

それ抜きに考えてはいけない気がします。

「日々の生活習慣」

ここが崩れた時に、人は体調不良に陥ります。

(もちろん生活習慣だけでは避けられない病気もあるので、

全てではありませんが・・・)

私事ですが、

最近は睡眠時間少なめの生活をしていました。

時間の使い方が下手くそになってまして、

あれもしなきゃこれもしなきゃと

せかせかとしていたわけです。

私は以前から、

睡眠時間が短かったり、

気温差によって、

頭痛が出やすいことを

承知していました。

にも関わらず、睡眠時間を削ってしまったものですから、

先日は頭痛に悩まされました。

これなどは、

完全に生活習慣の乱れから生じてしまった、

典型的な悪い例です。。。

自分で不規則な生活をしていて、

体調を崩して、薬を服用する。

それで治ったかのように思っていても、

そもそも自分がまいた種ですよね。

生活習慣がまた乱れてしまえば、

同じことの繰り返し。

みんな生活習慣の大切さをわかっています。

わかっているのにできない。

30分早く寝ればいいのにな、

お酒を控えればいいのにな、

ジョギングすればいいのにな、

みんなわかっているのです。

漢方薬で症状が改善した人は、

漢方薬をずっと続けるよりも、

生活習慣を整えることの方が、

遥かに重要です。

現代は技術が発達したおかげで、

常に刺激にさらされて、

自分の体の声に、鈍感になっているのかもしれません。

本当は疲れているのだから、

寝ればいいのに、

YouTubeを布団の中で見てしまったり、

飲みに出掛けてしまったりしてしまいます。

1日のうちでボーッとする時間は必要なようでして、

ボーッとしている時は

脳のあらゆる部位が活性化されており、

アイデアが出やすかったりします。

1日のうちで30分間だけでも、

ボーッとする時間をもってみると、

自分の身体にも気付けるようになります。

話が脱線してしまいましたが、

漢方薬はあくまでも健康へと導くための

一つの手段です。

私は漢方薬を通じて、身体だけでなく、

日々の生活や心のゆとり、そういった事まで含めて、

皆さんに感じてもらえればと思います。

そのためにも、

まずは自分が体調を整えないといけないですね。

今井 啓太

今井 啓太

薬剤師。1984年生まれ。名古屋市立大学、大学院を出た後、大手医薬品卸会社に入社。営業所の管理薬剤師として、西洋医学を中心に知識を深める。その後、調剤薬局勤務を経て、漢方薬局 博済に勤務。福島毅先生より、中医学理論及び漢方の臨床について学ぶ。その後、漢方コラージュの戸田一成先生より漢方経方理論を学び、実践への礎を築く。2016年、三鷹にて漢方薬局 Basic Spaceを開局。

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