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「最近風邪を引くようになった」

「花粉症がひどくなった」

という方がよく口にするのが

「免疫力が落ちたわー」

です。

皆さんも一度は他人から聞いたり、

自分で口にしたことがあるのでは?

僕自身は漢方薬を専門に取り扱っており、

風邪や花粉症もほとんど縁がないのですが、

患者さんや周りの方が口にするのを耳にします。

では、いったい

「免疫力が落ちる原因ってなに?」

そして、

「免疫力をあげるにはどうすれば良いの?」

ここが知りたいところだと思いますので、

ご紹介します。

その前に、

風邪を引いた時と

花粉症になった時では、

免疫力の変化は異なります。

風邪を引いた時はまさに

免疫機能が低下してウイルスをやっつけることが

できなくなっている状態のことで、

イメージがつきやすいと思います。

一方の花粉症の場合は

風邪とは異なります。

免疫というのは体にとって異物で悪さをする

細菌やウイルスを見つけて、攻撃するのが仕事です。

花粉は身体にとっては特段悪影響を及ぼさないものです。

しかし、花粉症の場合は花粉そのものを異物だと勝手に免疫系が

誤認してしまって、免疫力が高まりすぎた結果生じたものです。

つまり、

風邪:免疫系がうまく機能しない

花粉症:免疫系が過剰反応

異なる反応を示しています。

そうすると、

「え!?免疫力は鍛えれば良いの?

それとも抑えた方が良いの?」

となってしまいますよね。

免疫力はあげるのでも下げるのでもなく

「整える」

が正しい考えです。

免疫力が上がって欲しい時にあげて、

あげる必要がない時は、きちんと判断してあげない。

そういうコントロールする力が必要です。

では、免疫力が不安定になってしまうのは

なぜでしょうか?

免疫機能が低下してしまう原因は?

結論から言うと、

1)腸内環境の悪化

2)身体の冷え

が大きな理由になります。

免疫系の6-7割が腸内にあると言われており、

腸内環境が悪化することで、免疫系が狂ってしまいます。

身体が冷えると代謝が落ちて血流が悪くなってしまいます。

血液中には白血球などの免疫細胞がいますが、

血流の低下により、免疫機能は低下します。

体温が1℃下がるごとに免疫機能も30%低下すると言われています。

このようにして、免疫機能が低下して、

風邪や花粉症などの発症に繋がると考えられます。

したがって、腸内環境をよくすること、

便通の改善、腸内細菌に良い食事、運動、睡眠、

ストレス対策を施すこと、冷え症を改善すること・・・

こういったことが、胃腸や冷えの改善のみならず、

自ずから免疫機能が安定することになります。

漢方薬で免疫機能を向上?

漢方薬は免疫機能を向上させるとして、

抗癌剤使用時の体力回復に「補中益気湯」や「十全大補湯」

を医療の現場で用いています。どれだけ免疫機能を向上させているかは

眉唾ものですが、、、

どうやら、漢方薬を服用すると腸内細菌が活性化して、

腸内のリンパ球が刺激され、免疫機能が向上するらしいです。

(参考:漢方医学「同病異治」の哲学 講談社学術文庫)

よく、漢方薬を服用して風邪を引きにくくなったと言う人もいますが、

そう言うことなのです。

腸内環境を改善するにはどの漢方薬を服用すれば良いの?

と疑問に思うかもしれませんが、

漢方薬はサプリメントなどの健康食品と違って、

万人共通に適するものはありません。

例えば、下痢気味の人の腸内環境を整えるのと

便秘気味の人では違いますし、

過食の人と食が細い人、

ストレスが強い人と弱い人・・・

など、様々な特徴を持っています。

ですので、その人その人に合わせた漢方薬を決めていくことが

大切になってきます。

「下痢」でお困りの方は下記のリンクを参照ください

西洋医学では冷え症は治療の対象にはなりませんが、

漢方薬では冷えも「冷え症」と言う症状として、

未病を治す考えから治療の対象としています。

「冷え症」の方は下記のリンクを参照ください

このように免疫機能を向上させるのには

生活習慣の見直しは必須ですが、

漢方薬を併用することで、効果的に働くこともあります。

生活習慣の改善の仕方も含めて治療を行なっていきます。

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