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治療について

疲労には2つの原因がある

年が明けて、今年一年どんな年にしようか、

今年は去年より成長したい、目標を達成したい、

そんな思いをもって、2020年をスタートさせた方も

いるかと思います。

ですが、2020年になって早三週間。

すでに疲労がたまって、毎日グッタリしている方が

非常に多いように感じます。

すぐ疲れてしまうのは、気合が足りないだとか、

やる気がないからだとか、そんな理由で

自分を責めてしまっては

余計に疲労感が増してしまうだけです。

そして、なんとかこの疲労から解放されたいと思い、

栄養ドリンクを飲んだり、漢方薬で回復できないかと

思案しているかもしれません。

ですが、それは一時的な付け焼き刃にすぎません。

なぜ疲れてしまうのか。

当たり前すぎることですが、

単純な計算式で成り立っています。

疲労度=①個人の体力ー②負荷(肉体+精神)

になります。

漢方薬を服用したり、栄養ドリンクを飲んだり、

ゆっくり寝る、筋トレなどは、回復系や強化系にあたり、

①に該当します。

確かに①は大事なことでして、

いかに体力を回復させるかの重要性は

周知の通りですし、

そのような情報はたくさん出ています。

一方の②について意識を向ける方は

少ないように思います。

普段行っている自分の仕事や作業は

本当に必要なことなのか、

意義を感じられるのか、

見直してみるということです。

会社勤めの方はなかなか仕事を

減らせないかもしれませんが、

常に意識を持ち続けることは大事なことです。

プレゼンの資料作りを例にあげます。

私もたまに人前で話すことがあるので、

とても苦手です。

なので、あーでもない、こーでもないと

作っては修正して、作っては修正をしてを繰り返し、

最初に見積もっていた時間より、

多大な時間を費やしてしまうことがあります。

ですが、プレゼンの資料作りにはある程度作ってしまえば、

あとは作り込もうと思えば、どれだけでも時間を掛けることが

できてしまいます。

そうすると、あらかじめゴールを設定しておかないと、

ものすごい時間を取られてしまうことになります。

時間は有限ですので、

体力を回復させることばかりではなく、

いかに体力を無駄に消費しないかを、

目をむけてみることも大事かと思います。

疲れがたまって仕方がないという方は

普段の行動や作業一つ一つを疑ってみて、

見直してみてはいかがでしょうか。

今井 啓太

今井 啓太

薬剤師。1984年生まれ。名古屋市立大学、大学院を出た後、大手医薬品卸会社に入社。営業所の管理薬剤師として、西洋医学を中心に知識を深める。その後、調剤薬局勤務を経て、漢方薬局 博済に勤務。福島毅先生より、中医学理論及び漢方の臨床について学ぶ。その後、漢方コラージュの戸田一成先生より漢方経方理論を学び、実践への礎を築く。2016年、三鷹にて漢方薬局 Basic Spaceを開局。

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