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漢方薬はデータや教科書に書かれていることがすべてではない

 

新しい薬が開発されたり、

新しい技術が発明されると、

たいていは、私たちの生活が豊かになっていきます。

しかし、すべての情報やデータを手放しで信じてしまうと

間違った行動を取りかねません。

 

近頃はコロナウイルス のニュースで

当店には予防薬としての板藍根や

中国で効果を発揮した

漢方薬などの問い合わせがちょくちょくあります。

 

もし自分が感染したらどうしようという

気持ちも分かりますし、

できる限りの対策をしておきたい

というのも、すばらしいと思います。

 

ただ、今回のコロナ騒動でもそうですが、

本当に漢方薬で効果があるのか、

意味があるのかがはっきりしていなかったり、

統計データの真偽性がわからないもの、

つまり、自分の中で納得がいっていないものを

ご紹介するのはどうかと思い、

お断りしています。

 

もちろん、その方にとっては効果的である場合もありますが、

すべての人にとって効果的であるとは限りません。

 

漢方薬で治療するのが適切だと思える場合は

漢方薬をご提案しますが、

そうでない場合は別の提案をすることがあります。

 

医療に絶対というのはありませんが、

明らかに「?」と思うことに対しては、

専門家として、吟味しないといけません。

 

教科書についても同様です。

漢方の本に書かれていることも、

やはり表面的なことがおおく、

詳細まではうかがい知ることはできない分、

全てが真実とも言えません。

 

では、どうすれば良いのであろうか。

 

漢方は極めて個別を重視した医学で、

同じ病気の人が10人いれば、異なったアプローチを

とることもあります。

 

そうなると、教科書のような抽象的なことではなく、

個々人を具体的に診ていく方が、

よっぽど漢方薬の特徴や使い方がわかってきます。

 

これを繰り返していくことで、

抽象的な漢方の概念が具体性を帯びて、

臨床的な形になっていくのです。

 

というわけで、

偉そうなことを述べましたが、

ついつい、漢方の理論やデータから

患者様を診てしまいがちな、

自分に対する戒めの日記でした。

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